われわれの提唱する「東京水辺再生プロジェクト」とは市民と行政がともに連携を図り、泳げる海の実現を目指すプロジェクトです。

THE BLUE CARBON

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京都議定書の基準数値などを算出している国連環境計画(UNEP)が「The Blue Carbon」を発表しました。

「The Blue Carbon」によると、森林など地球上の生物が固定化する炭素のうち、植物プランクトンや海草など海洋生物の吸収するCO2は全炭素量の55%を占めています。
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報告書はこの海洋生物によるCO2吸収をブルーカーボンと命名し、森林などの陸上の植物だけでなく海洋生物によるCO2吸収の重要性を指摘しています。

海は地球の約7割を占めていますが、広い外洋の真ん中に生物はほとんど棲んでおらず、海の生物は沿岸域に集中しています。

日本の海岸線延長距離は3万5000キロと長く、国土面積当たりの海岸線延長距離は先進国の中でも最大級であり、世界的にも主要なブルーカーボン貯蔵国である可能性があるのです。

現在、日本は京都議定書の「6%削減」義務を果たすために、官民で年間1兆円を投じて排出量枠を買っていますが、将来、ブルーカーボンが数値化され、排出量取引基準値に含まれるようになると、日本の立場は大きく変わる可能性があるといえます。

認定NPO海塾は、今後、国の研究機関や国立大学と連携し、「Blue Carbon」の啓蒙に取り組んでいきます。