われわれの提唱する「東京水辺再生プロジェクト」とは市民と行政がともに連携を図り、泳げる海の実現を目指すプロジェクトです。

アースコンシャス・アクト・クリーンキャンペーンin東京

富士山でアルピニストの野口健さんが清掃活動を行なったりすることで有名な「コスモ・アースコンシャス・アクト・クリーンキャンペーン」。

今年の東京のアースコンシャスはNPO海塾がコーディネイトし東京港で行ないました。

東京港の護岸は、そのほとんどがコンクリートの垂直護岸になっています。
これは船の接岸を容易にするためと、ゴミなどが引っかかり難くすることで管理をしやすくするためです。

しかし、そのようなコンクリートの垂直護岸はカニなど海辺に棲む多くの生き物の棲みかとしては適していません。
垂直護岸に整備された海辺からはカニなど多くの生き物が消え、それをエサとする水鳥も少なくなっていきました。

江戸時代から何度も作り変えられながら、発展してきた東京港ですが、近年になって垂直護岸の前面に石を積み上げて小さな生き物の隠れ家を作ることで多様な生物の生存環境を作り出す新しいタイプの護岸が作られるようになり、再び岸際でカニやシラサギなど生き物を見ることができるようになりました。

このような生物の多様性に配慮した石積み緩斜面護岸は、生き物にとっては棲みやすいのですが、ゴミが引っかかりやすいのが欠点です。

今回の清掃を行なった場所は普段は立ち入り禁止の豊洲埠頭。
豊洲埠頭の東雲運河沿いには長さ3km石積緩斜面護岸が作られていて、護岸の最大潮位にあたる付近には大量の漂着ゴミが山積しています。

水の透明度に注目!

このゴミを市民が集まって清掃しようというのが私たちの提案でした。

当日は快晴!

会場となった豊洲6丁目公園に集まった参加者
びっくりするくらい集まって頂きましたニコニコ
生物多様性護岸の説明と、ゴミの分別について説明を行ったあと・・

一列になって護岸へ

目の前にはゴミが・・・

回収開始!汗

1時間後には、このとおり晴れ

集まったゴミは1万9千306リットル

中にはテレビや消火器といった物もありました。
浮かぶんですねビックリ
つ~か、何で海にテレビが・・???

大型の漂着ゴミは東京都港湾局さんが、
分別回収したゴミは江東区さんが回収して下さいました。

そして、護岸の清掃活動の後は豊洲ららぽーとに移動。
そこから船(海舟)に乗ります。

清掃活動したみんなと一緒に「東京港・エコクルーズ」!
ナビゲーターはNPO海塾代表の榎本と東京FMアナウンサーの高柳さん

エコトーク
みなさん熱心に聴いて下さいました。

東京港の水のこと
鳥の話し
魚の話し

どうすれば、もっとキレイになるのか・・・
私達には何ができるのか・・・

終わったあと、地元の町会長さんが
「榎本さん、気持ちよかったよ。
来年は地元の人たちを集めて、またここで掃除をやって、
そのあと釣りの大会をやろうよ」
と笑顔で語ってくれました。

海に対する地元の理解、
行政の理解、
釣り人への理解。

いつか、ここが釣り場として人々に愛される場所になる事を願っています。