カルガモの子育てに学ぶ

是非、お子様と観察をして欲しいのです。
カルガモは、誰に教えられたのでもなく巣を作り、
生まれてくる子は、母を真似て、
自ら泳いで餌を取らなければいけません。
そこには強い愛と過酷な自然のドラマが待ち受けています。

 平成19年、東京の都心に位置する港区で、長年放置されていた都電の操作場跡地が整備され、高層マンションが建設されました。
 それまで、都電の操作場跡地の草むらで毎年巣を作り、春には多くのヒナを引き連れたカルガモの親子を見ることができた港区芝浦ですが、開発後はカルガモの親子を見ることが全くできなくなってしまいました。
 そこで、私たちは港区に提案し、芝浦の水辺にカルガモが巣を作るヨシ原の代わりに、葦(ヨシ)を植えた筏を浮かべました。
 世界初のカルガモの巣作りのための水上植栽筏(イカダ)の誕生です。

 巣はカルガモのヒナを襲うカラス等の外敵から身を守るために壁で囲い、巣には2方向避難ができるよう出入り口を複数設け、生まれたヒナが出入りしやすいように入り口にスロープを作りました。
 また巣の中は、カルガモがどのような場所を好むのか基礎データーを集めるために筏に、大部屋、中部屋、小部屋を作り、観察を続けました。
 そのような工夫の積み重ねによって、今、2つの人工筏からは、毎年8組ほど、数にして7〜80羽のヒナが巣立っています。

 都会の運河で、カルガモが巣つくりをする為の浮巣の管理している私たちは、観察を通じて本に書かれていない多くの発見をしました。
 筏を設置した当時、ウィキペディアを始め専門書では、カルガモは母ガモが巣を作り、卵を温め、ヒナを育てるが、オスは子育てに参加しないと書かれていました。しかし、私たちが観察し、撮影した映像は全く違っていました。
 巣作りは下見の時から夫婦で行い、抱卵はメスが行いますがオスは近くで必ず見張っていて、夜になると2羽で仲良く食事に出かけて行きます。
 そして、子育ての最中、カラスが襲ってきた時も、父ガモはカラスと母子の間に割って入り、果敢に戦っていました。

 人工筏で初めて産卵した親子は、不幸にも母ガモが猫に襲われて死んでしまいました。そして、母親の死体から離れようとしない子供に寄り添い育てたのは、不器用な父親でした。
 カルガモは夫婦で子育てをしている。
この映像をカモ学会で発表したところ、それまでの母ガモだけで子育てをしているという記述は無くなりました。
 カラスやヘビ、ネズミなど天敵との戦い。嵐で子供が溺れることもあります。卵を産み、育てる過程は毎日が感動と驚きの連続です。


ライブカメラの設置

カルガモの人工浮巣の周辺や、人工浮巣の中を観察したい。
この思いを具現化するために平成25年3月に
巣を見下ろす護岸と、巣の内部にライブカメラを設置しました。

 平成25年3月にライブカメラを設置して、巣つくりから孵化の瞬間の撮影まで成功したのですが、この度、正式に街灯設備からの電力供給やカメラの設置に係る水域占用許可などの行政許可が得られる事になりライブ配信を実施する事になりました。

 しかし、コロナ禍で撮影機材と設備の購入費、ネット環境の構築、学習教材としての構築までの行政予算が取れませんでした。
 何としても映像を全国の子どもたちに届けたいと思い、この度クラウドファンディングで資金のご提供を受け実施したいと願っております。


クラウドファンディング

 今、コロナ禍において、子どもたちは集団で社会見学に行くことも難しくなり、環境学習の機会を奪われています。
 この感動のドラマを多くの人に見てもらいたい。子どもたちに見せて伝えたい。
 カルガモが草を集めて巣を作り、一週間以上かけて卵を産み、雨の日も風の日も温めて、ある日、卵からヒナが孵る。
 途中、大きな蛇が泳いで巣に侵入してきたり、カラスがやってきたりしますが、カルガモは必死に戦い巣を守ります。
 そして生まれたヒナが集団で巣から出て泳ぎ出す瞬間。感動の映像を24時間ライブで誰もが見れる学習素材として提供するプロジェクトです。

 映像は、国が進めるインターネット環境を使用した学習プログラム「GIGAスクール」のコンテンツとして使用して頂けるよう学習教材として利用しやすい構成にします。
 全国の子どもたちがカルガモの子育ての観察を通じて、「親子の愛」を感じ学んで欲しいと思っています。
 このプロジェクトは、国が進めるGIGAスクールというネット環境を使った学習コンテンツとして使用しやすいように、巣の中と巣の外を映すカメラ映像をライブ中継で見るだけでなく、録画映像を分析解説する事で、学習教材として学校で使用しやすいよう構築していきます。

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